Game Journal.Net ゲーマーによるゲーマーのためのボードSLG専門誌

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最新号

ゲームジャーナルNo.30 西部戦線異状なし

表紙

解説

収録作品:西部戦線異状なし
ふ~ら~中村デザイン

GJ史上初、第一次大戦テーマ作が登場!
「秀吉頂上決戦」で新機軸を開いた、「デッキメイク」+「カードドリブン」システムをさらに発展進化させた先進的なシステムで、プレイアブルかつ作戦の奥が深いシステムで第一次大戦の「西部戦線」を再現。

MAP

内容

同作で確立された基本的なカードに加えて、4ユニットを別個に行動できる「独立部隊」、ユニットを使用せずに敵ユニットを攻撃できる「重砲支援」、さらに新機軸として、「イベントカード」を導入。
イベントカードには「毒ガス」「堡塁」「大攻勢」「無制限潜水艦戦」「護衛船団戦術」「アメリカ参戦」など第一次大戦の状況を再現する様々な特殊な効果があり、ゲームの進展に従って少しづつプレーヤーのデッキに加わっていく。
プレーヤーは、最初から自軍デッキにありプレー中毎ターン繰り返し使用できる「作戦カード」と、毎ターン1枚づつランダムにデッキに加わり、ゲーム中1度しか使用できない「イベントカード」からなる自軍デッキの中から、作戦に応じて任意にそのターンの手札を構築し、そのターンの計画を決定する。
そして両プレーヤーが交互に手札をプレーしていくが、この際に複数の手札を組み合わせた「コンボ」としてプレーすることにより、通常では考えられない強力な攻勢が実施可能になる。
特に、このゲームの中心になる作戦カードが「重砲支援」と「機関銃」である。
プレーヤーは厳重に防御された敵エリアを奪取するには敵エリアに自軍ユニットを送り込む必要があるが、「重砲支援」で目標エリアを事前に叩いておかなければ、敵の強力な「機関銃」にて容易に叩き返されてしまう。
しかし突入した部隊は直後に敵の「重砲支援」で容易に叩き出されてしまうため、「別働隊」「独立部隊」「突撃」「回復」などのコンボを巧妙に組み合わせる必要がある。
これらの作戦カード、イベントカード等のコンボを組み合わせることにより、プレーヤーは状況に応じて第一次大戦の本質を再現した様々なオリジナルな戦術を駆使することが可能になる。
特筆すべきは、現在開発中の同システムの「東部戦線」が出版された後、連結キャンペーンが可能になる点で、同作を連結することにより、フルマップ2枚、400カウンターの壮大な規模で、第一次大戦の東西両戦線の全貌をプレーすることが可能になる。
簡潔かつ奥が深いシステムで、手札の構築によるプレーヤーの作戦・戦略性と、イベントカードのドローによるランダム性を組み合わせた新機軸を切り開く、野心作!

ゲームデータ

テーマ
第一次世界大戦の西部戦線をキャンペーン級で再現
カウンター数
198枚
カード枚数
48枚(作戦カード32枚、戦略カード16枚)
マップ
1枚
ゲーム期間
1914年~1918年
ゲームの範囲
北フランスおよびベルギー全域
プレイ時間
3~4時間
プレーヤー数
2人
難易度(5段階、5が最高)
3