Game Journal.Net ゲーマーによるゲーマーのためのボードSLG専門誌

内容【1】

甲越軍記

　川中島を挟んで十年に渡り繰り広げられた、武田と上杉の信濃攻防戦を太平記システムでゲーム化。
　ゲームは武田勢の信濃侵入で始まる。上杉勢は信濃への介入が遅れた政治状況を反映して、ゲーム開始時は動員されておらず、時間がたたないとゲームに登場できない。
　信玄（当時武田晴信）の最初の強敵は村上義清で、何と長尾景虎当時の上杉謙信と同能力！信玄は村上義清相手に苦戦を繰り広げるが、動員力が大きな武田勢に対し、信濃勢は各郡ごとに別々の武士団駒が分かれており、大軍を動員できない村上は次第に武田に圧倒されていく。
　そして規定のターンが来ると武田晴信の駒を裏返し、このとき名称が武田信玄に改名すると同時に能力が飛躍的に向上する。
　一方時を同じくして長尾景虎も上杉謙信と改名すると能力がアップし、かくして戦闘の規模が拡大するとともに武田信玄と上杉謙信の本格的対決に主役の座が移っていく。
　両軍争奪の地は川中島。竜虎相打つ激戦を制するのはどちらか!?

Ｑ＆Ａ、エラッタ、最新版ルール

内容【2】

英仏百年戦争1337-1453～血戦ジャンヌダルク～

　なんとあの太平記が大洋を渡り、中世ヨーロッパに出現！
　百年におよぶ英仏百年戦争を、太平記システム、１ターン１０年でゲーム化。
　特にユニークなのは武将の寿命ルールで、百年という長期間のシミュレートを反映して、綺羅星の如き名将、凡将、愚将達が彗星の如く現れ、そして消えて行く。
　そしてターンごとに次々と盤上の武将が入れ替わり、それにつれて戦況もめまぐるしく変化する。
　このため思いもかけぬ武将が長生きしたり、満を持して登場した期待の名将が十分な活躍を果たさぬまま若くして世を去ったりしている間に、次第に両プレーヤーの思惑とは外れていく。
　そして、死亡した武将が率いていた兵力で、次代の武将が継承できなかった兵力は解散してしまうため、大軍を率いていた武将の死亡で巨大な兵力が一夜にして雲散霧消したり、死亡チェックのダイスが偏って武将が次々と世を去ったターンには、あたかも恐るべき疫病が猛威を振るったかの如く、盤上から大部隊が跡形もなく消え去り、西ヨーロッパ全土が荒涼とした原野と化すという、他に例を見ないユニークな光景を見ることができるのも、1ターン10年というロングランである百年戦争ならではか。